京都市立芸術大学保存修復専攻は、演習授業としておよそ10年に渡って芦浦観音寺歴代住職肖像画を修理して来ました。
保存修復を行う際の調査研究では、色材の分析を行い肖像画が描かれた時代に実際に使われていた色材の特定などを行うことや、修理を行う過程で分かった絵画技法、裏彩色の存在などを知ることでより作品への理解を深めることが出来ました。その成果もあわせて発表します。
本展覧会ではこの修理終了を記念して、芦浦観音寺歴代肖像画全18点、並びに修理前の作品で使用されていた旧軸棒や裂地も併せて展示するなど、修理完成作品だけでなく、多方面から文化財への理解と学びを展示します。