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芦浦観音寺歴代肖像画展

京都市立芸術大学保存修復専攻は、演習授業としておよそ10年に渡って芦浦観音寺歴代住職肖像画を修理して来ました。

保存修復を行う際の調査研究では、色材の分析を行い肖像画が描かれた時代に実際に使われていた色材の特定などを行うことや、修理を行う過程で分かった絵画技法、裏彩色の存在などを知ることでより作品への理解を深めることが出来ました。その成果もあわせて発表します。

本展覧会ではこの修理終了を記念して、芦浦観音寺歴代肖像画全18点、並びに修理前の作品で使用されていた旧軸棒や裂地も併せて展示するなど、修理完成作品だけでなく、多方面から文化財への理解と学びを展示します。

​展示内容

修理を終えた芦浦観⾳寺歴代住職の肖像画全18幅と、それに関わる書状などの資料、説明パネルを展⽰します。

芦浦観⾳寺についての説明パネルや映像も合わせて展⽰します。また、保存修復の学びということで、使った道具の展⽰や⼯程の説明パネルなども展⽰します 。

〈主な美術品〉

芦浦観⾳寺歴代住職肖像画 全18幅、観⾳寺詮舜書状、第9代住職詮舜肖像画 箱書き

​所蔵:芦浦観音寺

​芦浦観音寺について

天台宗大慈山観音寺、通称「芦浦観音寺」は、寺伝では聖徳太子の開基、秦河勝の創建と伝わる寺院です。

草津市芦浦町に位置し、南を走る志那街道を介して東は中山道の宿駅である守山宿、西は草津三港の一つ志那港に通じる、湖南東部における水陸両交通の要衝に立地します。

本尊は十一面観世音菩薩で秘仏。

『大安寺三綱記』によれば、奈良時代には南都六宗の1つとして栄えた三論宗の寺院でありました。

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芦浦観音寺観音寺ってどこにあるの?

滋賀県草津市芦浦町に位置し、南を走る志那街道を介して東は中山道の宿駅である守山宿、西は草津三港の一つ志那港に通じる、湖南東部における水陸両交通の要衝に立地します。

〈アクセス〉

公共交通機関:JR草津駅→近江鉄道バス下物行き・琵琶湖博物館行きで15分

バス停:芦浦下車、徒歩5分

車:名神高速栗東ICから10分

 

〈住所〉

滋賀県草津市芦浦町363-1

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京都市立芸術大学保存修復専攻って何?

保存修復専攻は、平成12年に設置された、大学院(修士課程/博士(後期)課程)のみの専攻です。

日本画はもちろん、他のジャンルや様々な学問分野を学んできた方が在籍しています。

 年々新たな成果が発表され、進歩著しい保存修復の分野においては、

変化に対応できる知識と発想力を持つことが重要です。

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